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ビアリッツ(Biarritz)

ビアリッツはフランスの南西部大西洋ビスケイ湾に面し、スペインとピレネー山脈を挟んで国境を接するアキテーヌ(Aquitaine)地方の保養地です。また両国の国境をまたがるこの地方全体はバスク地方とも呼ばれています。

人口はわずか3万人の小さな海岸のリゾート地ですがフランス、ヨーロッパばかりでなく、ロシアやアメリカからも多くの著名人が毎年この「リゾートの女王、王のリゾート」をめざしてやってきます。私たちが訪れたときもちょうど退いたばかりのシラク元大統領夫妻が滞在していました。

つい200年ほど前までは人口3000人ほどの漁業、特に捕鯨がさかんな小さな村に過ぎなかったこの村に転機をもたらしたのはスペインからフランス、ナポレオンIII世に嫁いできたウージェニー・ド・モンティージョ(Eugenie de Montijo)でした。

ナポレオンⅢ世の妻になったウージェニーは子供のころ遊んだ美しい海岸を忘れられず、夫ナポレオンIII世をこのBiarritzにともなってきました。ナポレオン自身もこのすばらしい海岸を気に入り、灯台の近くの海岸の土地を購入しわずか10ヶ月で建てたのが後のホテル・ドュ・パレ(Hotel du Palais)となる「ヴィラ・ウージェニー」でした。1855年のことです。

第3共和制に移行した後、1893年にホテル・ドュ・パレとして改装され、今日にいたっています。NとEの組み合わせたホテルのロゴは皇帝ナポレオンⅢとウージェニー(Eugenie)妃の頭文字に由来するものです。

ホテル・ドュ・パレ(Hotel du Palais)の紹介ビデオ

ホテル・ドュ・パレ

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市内と近郊の見どころ

チョコレート博物館 (Musee du Chocolat)

  • チョコレートの様々な型が壁一面に並べられている姿は壮観です。
  • ショップで販売されているチョコレートはどれもおいしく、何度も通っていただきました。このショップだけなら入場料は要りません。
  • 博物館入場者には漏れなくホットチョコレートが振舞われます。
   

チョコレート博物館

海洋博物館 (Musee de la Mer)

  • ゴマフ・アザラシののんびりと泳ぐ姿や安心しきって眠る様子を見ると心から癒されてしまいます。
  • 小さなタツノオトシゴが垂直に泳ぐ姿や、暗がりで光るホタルイカもお勧めです。
   

海洋博物館

中央市場

  • 野菜、海産物、パン、肉など新鮮な食材や加工食品が溢れんばかりの市場。
  • 市場内の立ち飲みのカフェで朝食。市場の素材を使った楊枝に刺さったオードブルは実においしい。
   

中央市場

だまし絵探し

  • ビアリッツの市内にはあちらこちらにだまし絵が大きく隠されているのがわかります。これを探して歩くのも面白いですね。
   

だまし絵探し

ラ・リューヌ(La Rhune)

  • バスク語で「良い放牧地」という意味の海抜905メートルの山です。
  • 頂上はスペイン領になり、テレビの放送塔が立っています。天候さえ良ければすばらしい眺望が楽しめます。
  • アブト式の観光登山列車は、時速8kmでゆっくりと進みますが、途中断崖をすすむ列車の外から突然乗務員が現われ手を伸ばして切符を検札するので乗客は皆驚いてしまいます。可愛い車掌さんは乗客の驚く姿を楽しんでいるようです。
   

ラ・リューヌ

ペローテ(Pelote)

  • バスク地方のどんな小さな村にも人々の集まる場所には必ずこの競技施設があるようです。
  • ハイアライと言う名前の方が一般的かもしれませんが。競技予定を調べてぜひ時速300kmを超えるというボール(ペローテ)を巧みに裁くスピード感あるこの試合をご覧ください。ルールはさほど難しくないのですぐに楽しめます。
   

ペローテ

バイヨンヌ(Bayonne)の夏祭り

  • すべての老若男女が純白の上下に真っ赤なベレーかネッカチーフ、腰に赤いスカーフを巻いて近隣と都市から集まり明け方まで踊り明かす毎日が5日間続く夏祭りは8月1日から始まります。
   

バイヨンヌ(Bayonne)の夏祭り

サンジャンドリュッツ(St-Jean-de-Luz)

  • 太陽王ルイIV世とマリアテレーズの結婚式を挙げたスペインとの国境に程近い街です。昔の絵画に捕鯨の盛んだったころの図柄が数多く残されています。
  • 500メートルほど続くガンベッタ(Gambetta)通りは素敵なお店や可愛いレストランが並ぶ楽しい散歩道です。
   

サンジャンドリュッツ

サンジャンピエドポール (St-Jean-Pied-de-Port)

  • フランス側から歩いてきた巡礼者がピレネーの山道にとりかかる前の最後の宿場で、巡礼路の近くにはホタテ貝のマークがそこここに見受けられます。
  • 2006年の通過者が25630人、日本人もそのうち192人。
  • 夕方になると巡礼者が続々と現われ、中心部にある巡礼支援センターで今宵の宿を求めていきます。
  • 近くにはローマ法王など世界中の有名人が持つバスク地方の杖を作るLa Maison du Makhiraもあります。ここは必見です。
   

サンジャンピエドポール