先ずは、姿かたちをいろいろな角度から見てください。
一歩下がって離れたり、近くから見たりボックス全体の美しさ、愛らしさ、職人たちの想いを感じましょう。
次に、ボックスの形状や色使い、真鍮の留め金の形などから、このボックスが作られたお話しや背景に想いをはせることです。
リモージュボックスの制作には、18世紀時代の型を直接、間接的に参考にして作るものもありますが、まったく新しく作る場合もあります。 専門のプロデューサーが居るわけではありませんが、工房のオーナーや、型師、優れた絵付け師がこの役割を果たします。
きっかけは、それぞれですが、コレクターからの注文であったり、他の造形品(たとえば、日本の合子や、香合などもその一つです)に影響を受けた場合もあります。
ボックスは、外側から見て楽しむだけでなく、開けた時の楽しみも忘れることができません。 制作者は、外側に絵付けを施すだけでなく、ボックスの形に関係するような絵を内側に描いたり、磁器製の小さなオブジェを潜ませていたりして、私たちに嬉しい驚きを与えてくれます。
購入されたかたの驚く様子を想像しながら、アイデアを出すのも職人の喜びなのです。
少し大げさな感じですが、フランス文化や国民性、生活の一端を小さなボックスに発見する楽しみもあります。 たとえば、果物のボックスには、なぜ蜂がモチーフになって、図柄に反映されたり、留め金に使われたりするのでしょうか。 また、赤ん坊はうつ伏せに寝ていますし、クマの顔にはなぜいつも太い眉毛が描かれてしまうのかなどなど。
肉眼ばかりでなく、カメラで思い切って近くから接写をして見るのも良いでしょう。
これをパソコンやテレビなどに大きく写して眺めてみると、これまで肉眼では気づかなかった細部の構成、絵柄、筆遣いなどにも気づくようになり、職人の息遣いすら感じるようになるはずです。
少しコレクションが増えてきたら、いろいろと組み合わせを変えて並べてみるのも楽しいものです。 かごに野菜シリーズや、果物シリーズを集めて室内装飾に使う方もいらっしゃいます。
動物でも、人物でも、花でも、クラシックなボックスや建築物でも結構です。 そこに小さな新しい世界が登場します。 動物とサンタを並べてみると、そこには楽しい会話が始まるでしょう。 想像を働かせて、お話を書いてみるのも楽しいことです。
例です。 それぞれ置き方の角度や場所を変えてみてください。 きっとピタリとはまる場所が見つかります。 そんな時は、ぜひ、記念写真を撮っておきましょう。 写真に撮るとこれをiPadやスマートフォンに入れて持ち歩き、いつでも思い立ったとき、ひとりで楽しんだり、他の方に見せることもできるようになります。 さらに進むとご自身のホームページやブログに掲載してより多くの人に楽しんでもらえるようにするのも一興です。 |
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あまり、まだなじみの無い楽しみ方で本来の楽しみ方からは多少逸脱しますが、お気に入りのボックスをそっとポケットに忍ばせてカメラを持って外出しましょう。
ボックスにふさわしいロケーションが見つかったら、その場所でリモージュボックスをモデルに撮影会です。
場所はレストラン、カフェ、音楽ホール、西洋風の庭、洋館、街頭の一角、書店などどこでも結構です。楽しみが広がります。
例:ゴルフ場に出かけたリモージュボックス。 | |
これは、京都の東寺境内 | |
これは、金閣寺のお庭です。 | |
これは和光時計塔ボックスと本家とのツーショットです。 |